たて座(Scutum)/星座の基本を学ぼう②

たて座(Scutum)

Scutum(たて座)

和名 たて(楯)
学名 Scutum
略符 Sct
設定者 へベリウス
概略位置 赤経:18h35m / 赤緯-10°
面積 109平方度
20時正中 8月26日
南中高度 約44°
主な季節
肉眼星数 約30個

たて座

たて座は、その名の通り楯の形を表した星座です。
この楯には十字架があしらわれています。
たて座は、夏の天の川の中にあり、目印としては、いて座の北側に位置している星座です。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、特に伝えられてはいない星座です。
というのも、1684年に「ソビエスキのたて座」としてヨハネス・ヘべリウスによって新設されたばかりの星座であることが理由です。

そもそも「ソビエスキのたて座」という名は、ウィーンへ攻め込んできたオスマン・トルコ帝国との戦いに勝利したポーランド王であるヤン三世ソビエスキを称賛して名付けられたとされています。

このように実在する人物を由来とする星座名はたいへん珍しいと言えます。
しかし、現在では残念ながらソビエスキという名前は消えてしまっています。
そして、ただ単に「たて座」と呼ばれるようになっています。

星座絵を見ても、中世の戦闘に用いられた楯だけが描かれています。

 

余談ですが、

余談ですが、たくさんの戦いがある中で、なぜへベリウスはソビエスキの戦いの勝利を星座に設定するほど称賛したのでしょうか?

それには戦いの背景にある出来事が関係していたのです。

その内容は、ソビエスキの勝利はイスラム教徒に対するキリスト教徒の勝利として、とても重要な意味を持っていたからなのです。

因みに、たて座の「たて」にあしらわれている十字架は、キリスト教徒の勝利を讃えたことからきていると言われています。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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