へび座(Serpens)/星座の基本を学ぼう②

へび座(Serpens)

Serpens(へび座)

和名 へび(蛇)
学名 Serpens
略符 Ser
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:15h35m / 赤緯+10°
面積 428平方度+208平方度
20時正中 7月11日
南中高度 約64°
主な季節
肉眼星数 約70個+約40個

へび座

へび座は、医者のアスクレピオス(へびつかい座)に絡みつく大蛇の姿を表した星座です。

へび座は、夏の南天で輝く星座です。
へび座は、頭部と尾部の二つに分かれた珍しい星座です。

へび座は、暗い星で構成されているため、夜空の明るい場所では、なかなかへび座の姿を探すのは難しいと言えます。

しかし、夜空の暗い場所まで出かけると、大きな将棋の駒のような形をしたへびつかい座と共に、 蛇が東西に伸びる様子を見つけることが出来ると思います。

へび座は、もともとはへびつかい座と一つの星座として設定されていました。
しかし、プトレマイオスが2つの独立した星座として分けてしまったことで知られています。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、「へび座」と「へびつかい座」はもともと一つの星座として扱われてきました。

そのため、へび座だけのギリシア神話ではなく、へびつかい座と関係のある神話として伝えられています。

太陽神アポロンの息子「アスクレピオス」が、賢者ケイロンの下でたいへん熱心に医学を学び立派な医師になりました。

その後も、アスクレピオスは研究に没頭し、ついには死人まで生き返らせることが出来るようになったのです。

すると、このことに冥界王プルトーが困ってしまいます。

悩んだすえに冥界王プルトーは大神ゼウスに事情を伝え何とかしてしてくれるように頼んだのです。

すると大神ゼウスは、何とアスクレピオスを殺して、そのまま天に上げて星座にしたということです。

そして、この時アスクレピオスと一緒に天に上げられたのが、へび座となった大蛇なのです。

 

余談ですが、

余談ですが、なぜ大蛇はアスクレピオスと一緒に天に上げられたのでしょう?

これには次のような理由があるのです。

現在では大蛇というと、とても恐ろしいイメージがあります。
しかし、古代ギリシア時代の頃は違いました。
蛇は、医療のシンボルとして崇められていたのです。

へびつかい座になったアスクレピオスは、医療のシンボルである蛇(大蛇)を誰よりも上手に扱う姿を表すことで、アスクレピオスが誰よりも深く医療を極めたことを伝えていると言われています。

大蛇には、アスクレピオスにとって外すことのできないメッセージが秘められていたということです。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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