おひつじ座(Aries)
和名 | おひつじ(牡羊) |
学名 | Aries |
略符 | Ari |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:2h30m / 赤緯+20° |
面積 | 441平方度 |
20時正中 | 12月24日 |
南中高度 | 約74° |
主な季節 | 秋 |
肉眼星数 | 約80個 |
おひつじ座
おひつじ座は、星占いで有名な黄道12星座の1つです。
おひつじ座は、その名の通り羊の姿を表した星座です。
おひつじ座は、名前こそよく知られていますが、夜空ではそれほど目立つ星座ではありません。
おひつじ座では、2等星のα星ハマルが最も目立ちます。
ハマル以外の星は、3等星以下の暗い星ばかりです。
明るい都会の夜空では、星座の形を辿るのは困難な星座です。
ギリシャ神話では、
ギリシャ神話では、おひつじ座について次のように伝えられています。
ボイオティア王アタマスには息子プリクソスと双子の姉妹がいました。
息子プリクソスと双子の姉妹の一人ヘレ(妹)は、 継母イノに酷い扱いを受けていました。
この様子を見た大神ゼウスは酷く哀れみました。
そこで大神ゼウスは二人を救うために全身の毛が金色に輝く金の羊を遣わしました。
この金の羊は二人を背中に乗せると宙を舞い飛び立ちます。
こうして継母イノの元から二人を見事に救出したのです。
しかし、空を飛んでいる時にヘレ(妹)が金の羊の背中から誤って落ちてしまったのです。
そのまま下の海に落ち、溺れ死んでしまいます。
一方、息子プリクソスはコルキスの国まで辿り着くことができました。
その後、息子プリクソスは逃亡先のコルキスで金の羊は生贄として捧げ、金の毛皮をアイエテス王に献上しました。
アイエテス王は、この金の毛皮を大変気に入りました。
そしてアイエテス王は、この金の毛皮を誰にも奪われないように龍を番人につけた神殿の奥に隠し込みました。
後にこの逃亡劇の中で大活躍をした金の羊が、天に上げられ星座になったとされています。
余談ですが、
余談ですが、あとになって冒険者達がアルゴ船に乗り、この金の羊の毛を奪いに来ることになります。
この物語はアルゴー船(アルゴ座)に乗った勇敢な冒険者達の話として有名になります。
因みに、息子プリクソスは逃亡先のコルキスでこの金の羊を生贄に捧げ、更に皮(金の毛皮)を当地の王アイエテスに贈ったという行為ですが、現代的な観点からすると大変恩知らずな行為に見えます。
しかし古代においては神の遣わした獣は生贄として神に返す風習が当たり前のことでした。
つまり、息子プリクソスは立派な行為をしていたと言えるのです。
という事で、今回はここまで。
いかがでしたか?
あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?
それでは
次回もお楽しみに!