こぐま座(Ursa Minor)/星座の基本を学ぼう②

こぐま座(Ursa Minor)

Ursa Minor(こぐま座)

和名 こぐま(小熊)
学名 Ursa Minor
略符 UMi
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:15h40m / 赤緯+78°
面積 256平方度
20時正中 7月12日
南中高度 約N48°
主な季節
肉眼星数 約40個

こぐま座

こぐま座は、おおぐま座と親子にあたるこぐまの姿を表した星座です。
こぐま座の尻尾の部分にはポラリス(北極星)を持ちます。

こぐま座の星並びは、おおぐま座の北斗七星によく似ていて7つの星で構成されていることも特徴と言えます。

こぐま座は、天の北極に近いので、一年中観測することができます。
中でも春の終わり頃から夏にかけての時期が、こぐま座の全体像が見やすいので覚えておいてみてください。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、カリストーの話がよく知られています。

アルカディア王リュカーオーンの娘カリストーは、狩りに明け暮れる日々を過ごしていました。

ある日のこと、カリストーは狩りの途中で木陰に身を潜め休んでいました。

その様子を天上から見つけた大神ゼウスは、いつもの欲望的な感情が湧き上がってきたのです。

すると大神ゼウスは、自らをアルテミスの姿に変身しカリストーに近づいたのです。
それに驚いたカリストーに大神ゼウスは本当の姿を現わします。
そしてカリストーは抵抗する間も無く、大神ゼウスのものとなったのです。

その後、大神ゼウスとカリストーの間に美しい男の子が授かりました。

そのことを知った大神ゼウスの本妻であるヘラは、大神ゼウスの子(アルカス)を産んだカリストーを憎みました。
そして嫉妬と怒りに狂った本妻ヘラは、カリストーを大熊に変えてしまったのです。

それから15年の月日が経ったある日のことです。
大熊に変えられたカリストーが山中を徘徊していたときに、立派に成長した我が子アルカスと出くわしてしまったのです。

カリストーは自分が大熊に変えられたことをすっかり忘れて、立派に成長した我が子アルカスのもとへ行き抱きしめようとしたのです。

すると息子アルカスは実母であることに気づくはずもなく、向かってくる大熊を槍で突こうと立ち向かっていきました。

そして槍の先が大熊になったカリストーに突き刺さるその直前に、大神ゼウスが旋風を起こしました。
その旋風により槍は外れカリストーは助かったのです。
しかし、その旋風は更に勢いを増し二人を天に舞い上げたのです。

そして二人はそのまま天に上り星座になったのです。

カリストーは、おおくま座に。
アルカスは、こぐま座に。

こうして大神ゼウスの計らいのもと一段落ついたとされています。

 

余談ですが、

余談ですが、カリストーが星座になったことを知った大神ゼウスの本妻ヘラは、またもや怒り狂いました。

そして、海の神テーテュースとオーケアノスに『カリストーとアルカスが北の海に降りて休むことができないようにして欲しい』と願い頼み込んだのです。

そして海の神々はそれを受け入れました。

その結果、北半球の中緯度にある地域では、おおぐま座とこぐま座は周極星となり地に沈むことはない星座となったとされてます。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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