へび座(Serpens)/星座の基本を学ぼう②

へび座(Serpens)

Serpens(へび座)

和名 へび(蛇)
学名 Serpens
略符 Ser
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:15h35m / 赤緯+10°
面積 428平方度+208平方度
20時正中 7月11日
南中高度 約64°
主な季節
肉眼星数 約70個+約40個

へび座

へび座(へびざ、Serpens)は、黄道十二星座の一つで、その名前はラテン語で「蛇」を意味します。
へび座は実際には2つの部分に分かれており、へび座の頭部(Serpens Caput)とへび座の尾部(Serpens Cauda)として知られています。
以下は、へび座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    赤道に近く、へび座の頭部はおとめ座おうし座の間、へび座の尾部はおとめ座といて座の間に位置します。
  • 面積
    636平方度で、88の現代の星座の中で23番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    最も明るい星はへび座の頭部にあるα星(アルファ・へび座、Unukalhai)で、2.63等級です。

観測

  • 季節
    夏から秋にかけて観測しやすい星座です。
  • 主な星
    • α星(ウヌカルハイ)
      へび座の頭部にある2.63等級の星で、へび座で最も明るい星です。
    • β星(バイエル星)
      へび座の尾部にある3.67等級の星で、へび座で二番目に明るい星です。

興味深い天体

  • M5
    球状星団で、地球から約2万5千光年の距離にあります。
    望遠鏡を使って見ると、非常に多くの星が集まっていることがわかります。
  • M16(イーグル星雲)
    銀河系内の星形成領域で、地球から約7,000光年の距離にあります。
    望遠鏡で観察すると、若い星とガスの豊かな領域が見えます。

神話と歴史

へび座は、古代ギリシャやローマの天文学者によって知られており、その名前はその形から蛇にちなんでいます。
ギリシャ神話には、ヘラクレスによって撃退された大蛇や、アポロンが使った蛇が関連する神話もありますが、その役なので星座の名前になっています。

ギリシャ神話では・・・

へび座(Serpens)に関連するギリシャ神話は、一般的にはへび使いの物語に結びついています。
以下にそれに関連するいくつかの物語をお伝えしますね。

  1. アスクレーピオス(Asclepius)とへび使い(Ophiuchus)
    • アスクレーピオスは、ギリシャ神話における医神であり、へび使いとして知られています。
      彼は蛇を使って薬草を集め、それによって人々を治療しました。
      その技術は非常に優れていたため、冥府の神ハーデースが不満に思い、アスクレーピオスを雷神ゼウスに訴えました。
      ゼウスはアスクレーピオスを雷で撃ち殺しましたが、後にアスクレーピオスはオリンポス山に昇り、へび使いとして星座となりました。
      へび座の一部として、アスクレーピオスは東に向かって立っている姿で表されています。
  2. オフィオフス(Ophiophagus)
    • これはアスクレーピオスとは異なる物語で、単にへび使いとして描かれることがあります。
      へび座の一部として、オフィオフスはへびを持ち上げる姿で表されることがあります。

へび座は、これらの物語に関連してギリシャ神話の重要なキャラクターであるへび使いやアスクレーピオスと結びついています。


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