おおぐま座(Ursa Major)/星座の基本を学ぼう②

おおぐま座(Ursa Major)

Ursa Major(おおぐま座)

和名 おおぐま(大熊)
学名 Ursa Major
略符 UMa
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:11h00m / 赤緯+58°
面積 1,280平方度
20時正中 5月2日
南中高度 約N68°
主な季節
肉眼星数 約210個

おおぐま座

おおぐま座は、その名の通り大きな熊の姿を表した星座です。
おおぐま座の尻尾の部分に北斗七星を含む星座としても有名です。
この北斗七星は、柄杓やスプーンの形によく似ています。

おおぐま座は、古来から季節や時間を知ること、またポラリス(現在の北極星)の位置を確認するための重要な指標としても役立てられてきました。

因みにポラリス(現在の北極星)は、β星(メラク)とα星(ドゥーべ)の間隔を5倍程度伸ばしたその先に見つけられます。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、カリストーの話がよく知られています。

アルカディア王リュカーオーンの娘カリストーは、狩りに明け暮れる日々を過ごしていました。

ある日のこと、カリストーは狩りの途中で木陰に身を潜め休んでいました。

その様子を天上から見つけた大神ゼウスは、いつもの欲望的な感情が湧き上がってきたのです。

すると大神ゼウスは、自らをアルテミスの姿に変身しカリストーに近づいたのです。
それに驚いたカリストーに大神ゼウスは本当の姿を現わします。
そしてカリストーは抵抗する間も無く、大神ゼウスのものとなったのです。

その後、大神ゼウスとカリストーの間に美しい男の子が授かりました。

そのことを知った大神ゼウスの本妻であるヘラは、大神ゼウスの子(アルカス)を産んだカリストーを憎みました。
そして嫉妬と怒りに狂った本妻ヘラは、カリストーを大熊に変えてしまったのです。

それから15年の月日が経ったある日のことです。
大熊に変えられたカリストーが山中を徘徊していたときに、立派に成長した我が子アルカスと出くわしてしまったのです。

カリストーは自分が大熊に変えられたことをすっかり忘れて、立派に成長した我が子アルカスのもとへ行き抱きしめようとしたのです。

すると息子アルカスは実母であることに気づくはずもなく、向かってくる大熊を槍で突こうと立ち向かっていきました。

そして槍の先が大熊になったカリストーに突き刺さるその直前に、大神ゼウスが旋風を起こしました。
その旋風により槍は外れカリストーは助かったのです。
しかし、その旋風は更に勢いを増し二人を天に舞い上げたのです。

そして二人はそのまま天に上り星座になったのです。

カリストーは、おおくま座に。
アルカスは、うしかい座に。

こうして大神ゼウスの計らいのもと一段落ついたとされています。

 

余談ですが、

余談ですが、カリストーが星座になったことを知った大神ゼウスの本妻ヘラは、またもや怒り狂いました。

そして、海の神テーテュースとオーケアノスに『カリストーとアルカスが北の海に降りて休むことができないようにして欲しい』と願い頼み込んだのです。

そして海の神々はそれを受け入れました。

その結果、北半球の中緯度にある地域では、おおぐま座とこぐま座は周極星となり地に沈むことはない星座となったとされてます。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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