かに座(Cancer)/星座の基本を学ぼう②

かに座(Cancer)

Cancer(かに座)

和名 かに(蟹)
学名 Cancer
略符 Cnc
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:8h30m / 赤緯+20°
面積 506平方度
20時正中 3月25日
南中高度 約74°
主な季節
肉眼星数 約100個

かに座

かに座は、星占いで有名な黄道12星座の1つです。

かに座は、その名の通り蟹(カニ)の姿をした星座です。
とても有名なかに座ですが、実はあまり目立たない星座なのです。

かに座を探す場合は、ふたご座しし座の間に見ることができますので覚えておくと良いでしょう。

その他の探し方として、カニの甲羅にあたる辺りに、M44(プレセぺ星団)が見えます。
このM44を目印に探し出すこともできます。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、ヘルクレスの物語と一緒に語られています。
それは、ヘルクレスと怪物ヒドラとの戦い時のものです。

ヘルクレスには12の冒険が課せられていますが、その中のひとつが九つの頭をもつヒドラの退治でした。

ヒドラは、レルネアの谷にある泉に棲んでいました。
ヒドラは、毒を泉の水に流しては人々を困らせていました。

ヘルクレスは困っている人々を助けるためにレルネアの谷に向かいます。
ヒドラを退治する為です。

ヘルクレスは、九つあるヒドラの首に何度も何度も剣を振りかざします。
そして首を何度も何度も切り落とすのですが次々に首が生えてきます。

ヘルクレスはヒドラをなかなか退治できません。

これには流石のヘルクレスも手を焼きました。

(ところで蟹は、と言いますとここから登場します。)

ヘルクレスが手を焼いていると、どこからか大蟹が現れました。
そしてヘルクレスの足元へ近づいていきました。

この大蟹はヘルクレスを助ける様子はありません。

それどころか、なんとヒドラ退治の邪魔をしてきたのです。

大蟹は大きなハサミでヘルクレスの足を挟んで動きを奪おうとします。

これに怒ったヘルクレスは、その場で足を大きく上げて一気に大蟹を踏み潰してしまいました。

この潰されてしまった大蟹があまりに惨めな状況にだったため、哀れみをこめ天に上げられかに座になったと言われています。

 

余談ですが、

余談ですが、他にもこんな説があります。

こんなにいとも簡単に踏み潰されてしまった大蟹ですが、なぜ星座になっているのか?

実は、ヘルクレスの強大な強さをよく思っていないヘラが、憎きヘルクレスの邪魔をした大蟹を心底を褒めてやったのです。
『よくやった!』として、その褒美に星座にしてやったと伝えられているのです。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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