りゅう座(Draco)/星座の基本を学ぼう②

りゅう座(Draco)

Draco(りゅう座)

和名 りゅう(竜)
学名 Draco
略符 Dra
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:17h00m / 赤緯+60°
面積 1,083平方度
20時正中 8月1日
南中高度 約N66°
主な季節
肉眼星数 約210個

りゅう座

りゅう座は、北天に大きく横たわる伝説の生き物「竜」の姿を表した星座です。
りゅう座は、こぐま座 を取り囲むように位置する、たいへん大きな星座です。

りゅう座は、天の北極近くにあり、北の空を半周するほどの大きさです。
そのため、1年中見ることができる星座になります。

1番の見ごろは、初夏から夏の終わりにかけてです。

小さく少しいびつな四辺形が竜の頭になります。
そして長い胴体は北へ向かって伸び、弓のように折れ曲がりながら、こぐま座おおぐま座のあいだにぐるりと尾を割りこませています。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、りゅう座について、はっきりとしたものは伝えられていません。

一説では、ギリシア神話で紹介されているアルゴー船(アルゴ座)の冒険物語の中で、イアソンたちが探していた金の羊の毛皮を守っていた竜だと言われています。

また別の説では、勇者ヘルクレスの12の冒険の中で、100の頭をもつ竜が守っている「黄金のリンゴ」を取って来る物語が紹介されています。

そして、ここに登場する竜が「りゅう座」の元になっているとも言われています。

因みに、この竜はヘスペリデスの「黄金のリンゴ」を守っている火を噴く竜です。
更に、この竜は決して眠らない恐ろしい竜なので常に見張り続けることが出来るのです。

勇者ヘルクレスは、12の難業を行わねばなりませんでした。

そして、その中の1つにこの「黄金のリンゴ」を持ち帰ることも含まれていたのです。

ヘルクレスは、天を支えているアトラス(うしかい座)に代わって天を支えている間に、アトラスに「黄金のリンゴ」を取ってきてもらいました。

 

余談ですが、

余談ですが、竜の体が大きく曲がる辺りには、NGC6543(惑星状星雲)があります。
この惑星状星雲はキャッツ・アイ星雲と呼ばれていています。
小型の望遠鏡でも楽しむことができますので機会があればぜひ観望して見て欲しいです。

そして、竜の尻尾近くにあるα星トゥバンは、3.7等星で明るくはありません。
しかし、古代エジプト時代(紀元前2790年頃)には、地球の歳差運動のため、α星トゥバンの近くが天の北極だったと言われています。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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