おおいぬ座(Canis Major)
和名 | おおいぬ(大犬) |
学名 | Canis Major |
略符 | CMa |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:6h40m / 赤緯-24° |
面積 | 380平方度 |
20時正中 | 2月25日 |
南中高度 | 約30° |
主な季節 | 冬 |
肉眼星数 | 約140個 |
おおいぬ座
おおいぬ座は、猟犬の姿を表した星座です。
おおいぬ座の口元には、全天一の明るさ(-1.46等級)を誇る恒星シリウスがあります。
シリウス(Sirius)は、明るいこともありすぐに見つけられます。
このシリウスを目安に辿って行くと、おおいぬ座を確認できるでしょう。
ギリシャ神話では、
ギリシャ神話では、おおいぬ座について幾つかの説が挙げられています。
1つ目は、巨人狩人オリオン(オリオン座)の猟犬だという説です。
2つ目は、神犬ライラプスだという説です。
3つ目は、3つの犬の頭と竜の尾を持つ冥界の門番である番犬ケルベロスだという説です。
実際には他にもあるようです。
ここでは星座になった理由として神犬ライラプス説について書いていきます。
炎と鍛冶の神ヘーパイストスが大神ゼウスのために作った猟犬がライラプスです。
猟犬ライラプスは狙った獲物を必ず捕まえる能力(運命)を持っています。
猟犬ライラプスは最初は大神ゼウスが飼い主でした。
その後は飼い主が転々とし、アテナイ(ギリシャ共和国の首都アテネの古名)のケパロス (Cephalus) のものとに落ち着きます。
アムピトリュオーンはテーバイ(古代ギリシャにあった都市国家の1つ)を苦しめるテウメーッソスの狐(牝の狐の怪物)を退治するために猟犬ライラプスの飼い主ケパロスを頼ってやって来ました。
このテウメーッソス(牝の狐の怪物)は、誰にも捕まらないという運命を持っています。
一方、猟犬ライラプスは、狙った獲物は逃さないという運命を持っています。
この両者が出会うとどうなるでしょう。
テウメーッソス(牝の狐の怪物)は、逃げきれません。
猟犬ライラプスは捕まえきれません。
この状況が延々と続くことになってしまったのです。
この騒動を見ていた大神ゼウスは呆れかえり両者を石に変えてしまったのです。
そして、この騒動は終結したのです。
元々、大神ゼウスのために作られた猟犬来プラスについては、大神ゼウスが責任を取り天にあげ星座にしたとされます。
余談ですが、
余談ですが、おおいぬ座にはシリウスのすぐ南に輝くM41散開星団があります。
散開星団は、高倍率の天体望遠鏡で見るよりも、20倍程度の双眼鏡で観望するのがおすすめです。
星の色の違いも注目しながら観察すると面白いと思います。
という事で、今回はここまで。
いかがでしたか?
あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?
それでは
次回もお楽しみに!