ちょうこくしつ座(Sculptor)/星座の基本を学ぼう②

ちょうこくしつ座(Sculptor)

Sculptor(ちょうこくしつ座)

和名 ちょうこくしつ(彫刻室)
学名 Sculptor
略符 Scl
設定者 ラカイユ
概略位置 赤経:0h30m / 赤緯-35°
面積 475平方度
20時正中 11月24日
南中高度 約19°
主な季節
肉眼星数 約50個

ちょうこくしつ座

ちょうこくしつ座(ちょうこくしつざ、Sculptor)は、南天の星座の一つで、その名前はラテン語で「彫刻師」を意味します。
以下は、ちょうこくしつ座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    南天の星座であり、南半球から観測されます。
    北半球からは観測が困難です。
  • 面積
    475平方度で、88の現代の星座の中で36番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    ちょうこくしつ座には特に明るい星はありません。
    最も明るい星は4等級の星です。

観測

  • 季節
    南半球では冬から春にかけて観測しやすい星座です。
  • 主な天体
    • NGC 253
      スカルプター座の彫刻師銀河として知られる、近くて明るい棒渦巻銀河です。
      地球から約1,000万光年の距離にあり、望遠鏡を使って見ると銀河中心部が明るく見えます。

神話と歴史

ちょうこくしつ座は、17世紀のオランダの天文学者ピーテル・プラットによって導入されました。
その名前の由来は、彫刻師を表すラテン語の名前から来ています。

観測のポイント

ちょうこくしつ座は、南半球で観測されることが多く、冬から春にかけて観測が容易です。
主な天体としてNGC 253の彫刻師銀河があります。
これは、望遠鏡を使って観察すると明るい棒渦巻銀河が見えることで知られています。

ちょうこくしつ座は、その主要な天体である彫刻師銀河や、その他の銀河などの興味深い天体があるため、天文学愛好家にとって魅力的な星座です。

ギリシャ神話では・・・

ちょうこくしつ座(Sculptor)は、ギリシャ神話には直接関連していない星座の一つです。
この星座も、他の多くの近代星座と同様に、18世紀にニコラ=ルイ・ド・ラカーユ(Nicolas-Louis de Lacaille)によって導入されました。

ちょうこくしつ座の歴史

ちょうこくしつ座(Sculptor)は、もともと「Apparatus Sculptoris」と呼ばれており、彫刻家の道具一式を意味します。
この星座は、フランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが1756年に導入しました。
ラカーユは、南半球の星空を観測し、科学や技術、芸術に関連する道具や機器をテーマに新しい星座をいくつか提案しました。

星座の特徴

ちょうこくしつ座は、小さくて目立たない星座で、南天の星座です。
くじら座(Cetus)やつる座(Phoenix)の近くに位置しています。
この星座には非常に明るい星は含まれていませんが、彫刻家の道具一式を象徴しています。

ギリシャ神話との関連

ちょうこくしつ座はギリシャ神話に直接関連していません。
ラカーユがこの星座を導入したのは、科学と技術、芸術の進歩を反映するためであり、特にギリシャ神話の登場人物や出来事に基づいていないのが特徴です。
彼は星座をより現代的かつ実用的なものにすることを意図していました。

ちょうこくしつ座(Sculptor)は、ギリシャ神話には基づいていない星座であり、18世紀の天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユによって導入されました。
科学、技術、芸術の発展を反映する星座の一つであり、南天の星空にその存在を刻んでいます。


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