うみへび座(Hydra)/星座の基本を学ぼう②

うみへび座(Hydra)

Hydra(うみへび座)

和名 うみへび(海蛇)
学名 Hydra
略符 Hya
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:10h30m / 赤緯-20°
面積 1,303平方度
20時正中 4月25日
南中高度 約34°
主な季節
肉眼星数 約230個

うみへび座

うみへび座は、その名の通り海蛇の姿を表した星座です。

うみへび座は、全天一の大きな星座であることでも有名です。
うみへび座の大きさは100度以上もあります。
その為、海蛇の頭部が南中してから尻尾の先が南中するまでに、 なんと6時間程度のズレが発生してくるのです。

うみへび座は前述の通り大変長く大きいため、その全景を観察するのであれば、南方向が十分に開けた星空の綺麗な場所を見つけることが必要になります。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、うみへび座は、ヒュドラーとして登場しています。
このヒュドラーは、アルゴリス地方のレルネーの沼地に住む怪物です。
そして巨大な胴体に九つの首を持つ大蛇であり、猛毒を使いこなすことでも知られています。

このヒュドラーは、たびたび人里に降りてきては暴れ回り人々を苦しめていました。

これに困り果てたミュケーナイ王のエウリュステウスが勇者へルクレス(ヘーラクレース)にヒュドラー退治をお願いしたのです。

これを勇者ヘルクレスは引き受けたのです。

ヘルクレスは口や鼻を布で覆いながら、ヒュドラーの吐き出す毒気にやられないようにヒュドラーの住むレルネーの沼地へとやって来ました。
そしてヒュドラーの住処を見つけると火のついた矢を打ち込みました。

怒ったヒュドラーはヘルクレス目掛けて襲いかかってきました。

ヘルクレスは棍棒で首を叩き潰しました。
すると、その傷口からすぐに2つの首が生えてきたのです。

それでもヘルクレスは棍棒で叩き続けたのです。

そして叩き潰せば叩き潰すほど、首が増えてしまうことにヘルクレスは気が付いたのです。

これには流石のヘルクレスも参りました。

そこで、ヘルクレスは戦いながら作戦を考えたのです。

そして閃きます。

それは首を切り落としたら、次の首が生える前に松明の日で傷口を焼くというものでした。

ヘルクレスはこの作戦のおかげで次々に首を切っては焼き、残すは最後の一本の首だけになりました。

この首は、他の首と違い不死の首とされています。
ヘルクレスはこの不死の首を叩き切りました。

そして生き返られぬように切った首を叩き潰しました。
更に巨大な岩をその上に乗せて二度と蘇れないように封じ込めたのです。

こうしてヘルクレスはヒュドラー退治に成功したのです。

その後、ヘルクレスを疎ましく思う神によって、ヒュドラーはヘルクレスを苦しめた褒美として天に上げられ星座になったとされています。

 

余談ですが、

余談ですが、ヒュドラーとの戦いの後、ヘルクレスは倒したヒュドラーの体を切り裂いて猛毒を含んだ毒溜めの臓器を取り出しました。
そして、その毒を自分の矢に塗り毒矢を作ったのです。
その結果、ヒュドラーの毒の力でヘルクレスの毒矢は一撃必殺の武器になったということです。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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