いるか座(Delphinus)/星座の基本を学ぼう②

いるか座(Delphinus)

Delphinus(いるか座)

和名 いるか(海豚)
学名 Delphinus
略符 Del
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:20h40m / 赤緯+12°
面積 189平方度
20時正中 9月26日
南中高度 約66°
主な季節
肉眼星数 約40個

いるか座

いるか座は、文字通りイルカの姿を表した星座です。
いるか座は、わし座の北東に位置する小さな星座です。
いるか座は、3等星以下の星から構成されている小さな星座ですが、 特徴的な菱形をしているので見つけやすい星座です。
一度、いるか座を確認できると次回からは見つけやすい星座になると思います。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、いるか座は海の大神ポセイドンの遣いとして登場しています。

海の大神ポセイドンは、あるとき海の神ネレウスの娘アンフィトリテに出会い一目惚れしてしまったのです。

大神ポセイドンは、何としてもアンフィトリテを妻にしたいと考えました。
大神ポセイドンはもともと強引な性格であったこともあり、アンフィトリテを強引に妻にしようとしたのです。

すると、困惑したアンフィトリテはその場から逃げ出してしまったのです。

アンフィトリテは当てもなく逃げる中で運良く海の神オケアノスにかくまってもらうことになりました。

その頃、大神ポセイドンは逃げたアンフィトリテを必死に探していました。
しかし、どれだけ探してもアンフィトリテを見つけることができず困り果てていました。

すると、大神ポセイドンの前に、どこからともなく1匹のイルカが現れたのです。
そして、そのイルカが大神ポセイドンにアンフィトリテの居場所を教えたのです。

居場所を聞くなり大神ポセイドンはすぐさまアンフィトリテのもとへ向かったのです。

大神ポセイドンは、今度は強引にはせず、まず謝ることから始めたのです。

そして、ついにアンフィトリテを妻に迎えることができたのです。

この時に登場したイルカは、大神ポセイドンにより感謝の意を込めて天に上げ星座にしたとされています。

 

余談ですが、

余談ですが、いるか座にはまた別の神話もあります。

紀元前7世紀の詩人アリオンにまつわる話が挙げられています。

アリオンが世界各地の音楽会に参加し、いよいよ故郷に帰る時のことです。

船に乗ったアリオンを、なんと船員たちが殺そうと狙っていたのです。
その理由はアリオンの持つ多額の報酬に目が眩んだからです。

アリオンはその状況に自分の死を覚悟しました。

そして、どうせ死ぬのならと、アリオンは死ぬ前に琴を弾かせて欲しいと願い出たのです。

船員たちはこれを許した。

アリオンが琴を弾き始めると、どこからともなくイルカの群れがやってきたのです。
そしてそのイルカの群れはなんと琴の音色に聞き惚れていたのです。

琴を弾き終えたアリオンは約束通り潔く海に身を投げたのです。

しかしアリオンは死ななかったのです。

なぜなら、イルカがその背にアリオンを乗せて故郷に連れ帰ったからなのです。

この時のイルカが、その功績が称えられ天に挙げられ星座になったとされているのです。

他にも神話があるようです。
興味のある方は調べてみるのも楽しいかと思います。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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