いっかくじゅう座(Monoceros)/星座の基本を学ぼう②

いっかくじゅう座(Monoceros)

Monoceros(いっかくじゅう座)

和名 いっかくじゅう(一角獣)
学名 Monoceros
略符 Mon
設定者 プランシウス
概略位置 赤経:7h00m / 赤緯-3°
面積 482平方度
20時正中 3月2日
南中高度 約51°
主な季節
肉眼星数 約130個

いっかくじゅう座

いっかくじゅう座は、空想上の動物ユニコーン(一角獣)の姿を表した星座です。
一角獣は馬のような姿をしていて、額に一本の長い角が突き出しています。

いっかくじゅう座は、オリオン座の東にある星座です。
大変面積が広く大きい星座なのですが、 明るい星が星座内にありません。
その為、夜空の明るい都会などでは星を見ることが難しいと言えます。

因みに、夜空の暗いところでも一番明るい星でも4等星と暗いため、いっかくじゅう座の全景をつかむのは容易なことではありません。

いっかくじゅう座には、バラ星雲をはじめとした大きな星雲が複数あります。
しかし、残念ながらどれも肉眼で見ることができません。
これは可視光線(人間の眼で見ることができる波長の光)では輝いていないことが理由です。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、いっかくじゅう座については語られていないようです。
いっかくじゅう座は、そもそも一番明るい星でも4等星と暗いのであまり目立たない星座と言えます。

微光星の群れの中から一角獣の姿を連想して、いっかくじゅう座の全景をつかむのは容易なことではありません。
というよりほぼ不可能と言えます。

古代人が星の形を見て考え出した星座と言うよりも、 この位置(方位)に星座がなかったこととから考案された星座ではないかと考えるとしっくりくるのではないでしょうか。

 

余談ですが、

余談ですが、いっかくじゅう座の設定者(考案者)について述べておきます。

いっかくじゅう座の設定者(考案者)というと、バルチウスであるという人も多いようです。

しかし、これは誤解なのです。

実際には、オランダの神学者であり地図製作者の『ペトルス・プランシウス』が設定者(考案者)になります。
というのはプランシウスは1613年に作成した天球儀に『Monoceros Unicornis』という名で星座を描いていたのが始まりだからです。

その後に、ドイツの天文学者『ヤコブス・バルチウス』が1624年に刊行した著書『Usus Astronomicus Planisphaerii Stellati』の星図に『Unicornu』の名でこの星座を加えました。
そのため、バルチウスが設定者(考案者)であると誤解されることが増えたと考えられます。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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