うしかい座(Bootes)/星座の基本を学ぼう②

うしかい座(Bootes)

Bootes(うしかい座)

和名 うしかい(牛飼)
学名 Bootes
略符 Boo
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:14h35m / 赤緯+30°
面積 907平方度
20時正中 6月26日
南中高度 約84°
主な季節
肉眼星数 約140個

うしかい座

うしかい座は、2匹の猟犬(りょうけん座)を従え、拳を大きく振り上げる巨人の姿をした星座です。

うしかい座は春の星座で、南北に長く広がる大きな星座です。

春の夜空に輝く1等星アークトゥルスを見つけることで星座の形を見つけやすいでしょう。

また、うしかい座は細長い5角形をしているのも特徴となる星座です。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、この牛飼は両腕で天空を支える巨人とも言われています。
また、この牛飼はギリシア神話に登場する狩人のアルカスだとも伝えられています。

この狩人アルカスは、大神ゼウスと森のニンフ・カリストーとの間に誕生した子どもです。

ある日、母カリストーは訳あって大熊の姿に変身させられてしまいます。

そのことを知らないアルカスは、山中で大熊に出くわします。
アルカス目掛けて駆け寄ってきた大熊を、アルカスは槍を使って応戦しようとしました。

すると、その様子を天から見ていた大神ゼウスの起こした旋風によってその行為は防がれました。
更に勢いをました旋風は、そのまま二人を天まで吹き上げたのです。

そして二人はそのまま星座になったとされているのです。

母カリストーは、おおぐま座になりました。
そしてアルカスは、うしかい座になったのです。

うしかい座は狩人だった時のアルカスの姿で形作られています。

狩人だったときの姿として、
左手に2匹の猟犬(りょうけん座)を連れています。
そして、星座絵には右手に剣や槍、または棍棒を持った姿が描かれています。

アークトゥルスはラテン語で『熊の番人』という意味を持つとされています。

現在の星座絵の中では、うしかい座は、おおぐま座と反対の方向を向いています。
しかし、かつてはおおぐま座に向いて描かれていました。

この姿は、おおぐま座のモデルとなっている母カリストを追いかけるように描かれています。
実際に、うしかい座はおおぐま座を追いかけるように夜空を回っています。

 

余談ですが、

余談ですが、うしかい座の牛飼はアルカスだという説を前述しましたが、別の説によるとアルカスではなく、うしかい座になっているのは、天地を支えているアトラスだとも言われています。

アトラスは、巨人族タイタンのひとりで、マウリタニアと呼ばれる北アフリカにあった国を治めていたとても聡明な王様だったとされています。

この辺は諸説ありますので興味のある方は研究してみるのも面白そうですね。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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