うさぎ座(Lepus)/星座の基本を学ぼう②

うさぎ座(Lepus)

Lepus(うさぎ座)

和名 うさぎ(兎)
学名 Lepus
略符 Lep
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:5h25m / 赤緯-20°
面積 290平方度
20時正中 2月6日
南中高度 約34°
主な季節
肉眼星数 約70個

うさぎ座

うさぎ座は、野兎(ウサギ)の姿を表した星座です。
うさぎ座は、オリオン座のすぐ南側にある星座です。

うさぎ座は、3等星から4等星を持つ星座で、暗くそして小さな星座です。
しかし、都会の明るい空から離れ、綺麗な星空の場所に出かければ意外と目立つ星座です。
小さい星座ですが、兎の姿を連想しやすい星並びをしていますので見つけやすいかもしれません。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、うさぎ座については幾つかの説が伝えられています。
ここでは2つの説を挙げてみます。

1つ目の説
狩り好きで有名な巨人狩人オリオン(オリオン座)が、兎(うさぎ座)を狩りに出掛けたときです。
それに気付いた兎は、オリオンの足元を慌てふためき逃げようとします。
すると、「逃がすまい!」とするオリオンが、その兔を足で一息に踏みつけ狩り獲ったのです。
この時の様子が天に上げられ星座になったとするものです。

2つ目の説
ギリシャのドデカネス諸島に属するレロス島でのことです。
レロス島には野ウサギがいませんでした。
そこであるとき、島民たちは野ウサギを増やすために、妊娠した野ウサギが数匹連れてきて島内に放しました。
それからしばらくすると、島民の思惑通りに野ウサギはどんどん増え始めていきました。

しかし今度は、野ウサギが増えすぎました。
そのせいで農作物は食い荒らされ、島民の食料が足りずに飢え始めてしまったのです。

そこで島民は大量に兎狩りを続けたのです。
そしてとうとう野ウサギは、レロス島から再び姿を消すこととなったのです。

今後、この出来事をを忘れないように戒めとして、天に上げ星座になったとするものです。

このうさぎ座については、ここに挙げた2つの説の他にも色々な説があります。
興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。

 

余談ですが、

余談ですが、このうさぎ座はオリオン座との関係性が深い星座として扱われていることが多いですね。
と言っても双方に良好な関係性ではなく、むしろ兎にとっては迷惑なことばかりにも思えてきます。

前述の2つの神話の他に、次ような神話もあります。

ある日のこと神々は、気性が荒いオリオンに、もっと優しい心をもってもらうようにと策を講じました。
その策は、オリオンのもとに優しさの象徴とされるウサギを遣わすというものでした。

そして、その後どうなったのでしょう。

神々の使いであったウサギは、即座に踏み潰され狩り獲られてしまったのです。

オリオンの目には獲物にしか見えなかったのです。

神々は、この出来事にウサギを憐みました。
そして神々はこのウサギを天に上げ星座にしたとされています。

オリオンは狩人として超一流だと思う方が、神話としては理解しやすいのかもしれませんね。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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