アンドロメダ座(Andromeda)/星座の基本を学ぼう②

アンドロメダ座(Andromeda)

Andromeda(アンドロメダ座)

和名 アンドロメダ
学名 Andromeda
略符 And
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:0h40m / 赤緯+38°
面積 722平方度
20時正中 11月26日
南中高度 約88°
主な季節
肉眼星数 約150個

アンドロメダ座

アンドロメダ座(Andromeda)は、北天の星座で、その名前はギリシャ神話に登場するエチオピアの王女アンドロメダに由来します。
以下は、アンドロメダ座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    赤道から北にかけて広がり、秋から冬にかけて観測が容易です。
  • 面積
    722平方度で、88の現代の星座の中で19番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    最も明るい星はアルファ・アンドロメダエ(Alpha Andromedae、アルマク)、2.06等級です。

主な星

  • アルファ・アンドロメダエ(Alpha Andromedae、アルマク)
    アンドロメダ座で最も明るい星で、赤色巨星です。
  • ミラク(Mirach)
    2.07等級の恒星で、アルファ・アンドロメダエの近くに位置しています。

興味深い天体

  • M31(アンドロメダ大星雲)
    アンドロメダ座にある大きな渦巻銀河で、地球から約250万光年の距離にあります。
  • M32
    アンドロメダ座にある楕円銀河で、M31の伴銀河の一つです。
  • M110
    アンドロメダ座にある楕円銀河で、M31の伴銀河の一つです。

神話と歴史

アンドロメダ座は、ギリシャ神話におけるアンドロメダ王女の姿を形取った星座です。
彼女は、海神ポセイドンの怒りを買い、クジラの怪物に縛り付けられているという伝説があります。

観測のポイント

アンドロメダ座は、秋から冬にかけて観測が容易で、特にM31のアンドロメダ大星雲やM32、M110などの銀河が観測されます。

アンドロメダ座は、その大きな面積と多くの興味深い天体が観測されることから、天文学愛好家にとって魅力的な星座の一つです。

ギリシャ神話では・・・

アンドロメダ座(Andromeda)は、ギリシャ神話に登場するアンドロメダ姫の伝説に基づいています。
この物語は、勇者ペルセウスとアンドロメダ姫の冒険と愛の物語です。

アンドロメダ姫の物語

アンドロメダは、エチオピアの王妃カシオペアと王ケフェウスの娘です。
カシオペアは非常に美しく、その美しさを誇りすぎたため、海の神ポセイドンの怒りを買ってしまいました。
カシオペアは、自分の美しさを誇示し、海のニュンペたち(ネーレイデス)よりも美しいと自慢しました。
これに怒ったポセイドンは、エチオピアの海岸を怪物(ケトス)で荒らすように命じました。

ケフェウスとカシオペアは神託により、アンドロメダを海岸に鎖で縛り、怪物の犠牲にすることで国を救えると告げられました。
彼らは涙を飲んで娘を岩に縛り付けました。

ペルセウスの救出

その時、英雄ペルセウスが怪物と戦うために現れました。
ペルセウスは、ギリシャ神話の英雄であり、メデューサを倒し、その頭を持っていました。
ペルセウスは怪物ケトスをメデューサの頭を使って石化させ、アンドロメダを救出しました。

アンドロメダはペルセウスに感謝し、二人は結婚しました。
後に二人は多くの子供をもうけ、彼らの子孫はペルシア王朝を築くこととなりました。

星座としてのアンドロメダ

神話に基づき、アンドロメダは天に星座として配置されました。
アンドロメダ座は北半球の秋の夜空に見える星座で、ペルセウス座カシオペア座ケフェウス座ペガスス座などと隣接しています。
アンドロメダ座には、近くの銀河であるアンドロメダ銀河(M31)が含まれており、これは地球から見える最も明るい銀河の一つです。

このように、アンドロメダ座はギリシャ神話のアンドロメダ姫の物語に深く結びついており、夜空にその物語を伝え続けています。


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