ポンプ座(Antlia)
和名 | ポンプ |
学名 | Antlia |
略符 | Ant |
設定者 | ラカイユ(ラカーユ) |
概略位置 | 赤経:10h00m / 赤緯-35° |
面積 | 239平方度 |
20時正中 | 5月7日 |
南中高度 | 約19° |
主な季節 | 春 |
肉眼星数 | 約40個 |
ポンプ座
ポンプ座は、科学実験の際に真空状態を作り出すための真空ポンプの姿を表した星座です。
よく、水を汲み上げるポンプなどと勘違いする方も多いので、ぜひしっかりと覚えておいてみてください。
ポンプ座には明るい星がありません。
ポンプ座で最も明るい星は4等星です。
普段は目立たない星と言えます。
ポンプ座の見つけるときは、レグルスから南方を辿り、うみへび座のお腹にあたる部分を探してみます。
ギリシャ神話では、
ギリシャ神話では、特に伝えられてはいない星座です。
というのも、ポンプ座は南天の星座のない領域を埋めるために1756年にラカーユによって設定されたことが理由です。
ラカーユの南天天球図には、フランスの発明家であるドニ・パパンが1670年代前半に使用した旧式ポンプ(単気筒式)として描かれています。
また、ドイツの天文学者であるヨハン・ボーデの星図(ウラノグラフィア)には、ドニ・パパン(フランスの発明家)とロバート・ボイル(アイルランドの物理学者)と共同で改良した二気筒式の真空ポンプが描かれています。
余談ですが、
余談ですが、ポンプ座には、ひっそりと赤々と輝くポンプ座U星があります。
このポンプ座U星は、地球から約850光年の距離にあります。
(ポンプ座U星:赤経10h 35m 、赤緯-39°)
ポンプ座U星は炭素星に分類され、比較的低温で明るい星であることが特徴です。
ポンプ座U星は星の一生の最期の時期を迎えようとしています(漸近巨星分枝星)。
このような年老いた星は、一般的にガスを噴出すことが知られています。
ポンプ座U星もガスを噴出していて、約2700年前に噴き出したものであることが確認されています。
このガスが噴出している範囲の半径は、地球から太陽の間の距離の約1万倍もあります。
これは太陽系を飲み込むほどの規模感で、ガスが広がっていることになります。
すごい話ですよね。
という事で、今回はここまで。
いかがでしたか?
あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?
それでは
次回もお楽しみに!