や座(Sagitta)
和名 | や(矢) |
学名 | Sagitta |
略符 | Sge |
設定者 | プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:19h40m / 赤緯+18° |
面積 | 80平方度 |
20時正中 | 9月11日 |
南中高度 | 約72° |
主な季節 | 夏 |
肉眼星数 | 約30個 |
や座
や座は、弓矢の矢の形を表した星座です。
や座は、わし座の隣に位置するとても小さな星座です。
この小ささは、全天88星座の中でも2番目に小さい星座です。
や座は、一番明るい星でも4等星のため確認するのは少々難しい星座と言えます。
ギリシャ神話では、
ギリシャ神話では、男神プロメテウスは、天界の火を盗み、その火を人間に与えたために神々に罰を与えられたのです。
その罰は、カウカソス山(コーカサス山脈)の山頂に貼り付けにするものでした。
カウカソス山にはどう猛なワシ(わし座)がいます。
このワシは、貼り付けられて身動きの取れないプロメテウスを狙ってやってきました。
そしてプロメテウスの肝臓をついばみ始めたのです。
これには流石のプロメテウスも苦しみました。
この状況に苦しみながらもプロメテウスは脱出の機会を狙っていました。
すると、なんとそこにへルクレス(ヘラクレス)が現れたのです。
ヘルクレスは冒険の途中でした。
ヘルクレスはプロメテウスの様子を見るなり助けの手を差し伸べたのです。
ヘルクレスは、プロメテウスを襲うワシ目掛けて矢を放ち見事に射落としました。
こうしてプロメテウスは命拾いをしたのですが、実はこの時にワシを射落とした矢が、後に天に挙げられ星座になったといわれています。
この矢は、愛の神エロス(キューピッド)の矢だともいわれています。
余談ですが、
余談ですが、や座の矢に関する神話にはもう1つの説があ理ます。
それは、あの有名なキューピッドの矢の話です。
愛の神エロース(エロス)の放つ矢なのですが、当たった者を、恋の虜にさせる力があるとされています。
おうし座の話で、大神ゼウスが、綺麗な草原で花を摘んでいるエウロパの姿に一目惚れをします。
実はこの一目惚れの影には、愛の神エロース(エロス)の放つ矢(キューピッドの矢)が影響したとされる説もあるほどです。
神話には色々な説があることはつきものです。
余程の神話研究家は別にして、私たちは、ただ単純に自分が信じたい説を信じるのが、神話を楽しむ一番のポイントだと思います。
という事で、今回はここまで。
いかがでしたか?
あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?
それでは
次回もお楽しみに!