ペガスス座(Pegasus)/星座の基本を学ぼう②

ペガスス座(Pegasus)

Pegasus(ペガスス座)

和名 アンドロメダ
学名 Pegasus
略符 Peg
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:22h30m / 赤緯+17°
面積 1121平方度
20時正中 10月24日
南中高度 約71°
主な季節
肉眼星数 約170個

ペガスス座

ペガスス座(ペガサス座、Pegasus)は、北天の星座の一つで、その名前はギリシャ神話に登場する飛行馬ペガソスに由来します。
以下は、ペガスス座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    赤道に近く、アンドロメダ座くじら座の間に位置します。
  • 面積
    1121平方度で、88の現代の星座の中で7番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    最も明るい星はα星(アルファ・ペガシ、Markab)で、2.49等級です。

観測

  • 季節
    北半球では秋から冬にかけて観測しやすい星座です。
  • 主な星
    • α星(マルカブ)
      2.49等級の星で、ペガスス座で最も明るい星です。
    • β星(シェアト)
      2.44等級の星で、ペガスス座で二番目に明るい星です。

興味深い天体

  • M15
    球状星団で、地球から約3万光年の距離にあります。
    望遠鏡を使って見ると、非常に密集した星々が見えます。
  • NGC 7331
    渦巻銀河で、ペガスス座に位置します。
    地球から約4,200万光年の距離にあり、望遠鏡で見ると渦巻きの構造が見えます。

神話と歴史

ペガスス座は、ギリシャ神話に登場する飛行馬ペガソスに由来します。
ペルセウスがメデューサを倒した際、ペガソスが誕生したとされ、その後天空に昇って星座になったという伝説があります。

観測のポイント

ペガスス座は、秋から冬にかけて北半球の観測者にとって見やすい星座です。
マルカブやシェアトを目印にして、星座の形を探すと良いでしょう。
特に、M15の球状星団やNGC 7331の渦巻銀河は望遠鏡を使って観察すると素晴らしい天体です。

ペガスス座は、その明るい星と球状星団、渦巻銀河などの興味深い天体のため、天文学愛好家にとって魅力的な星座です。

ギリシャ神話では・・・

ペガスス座(Pegasus)は、ギリシャ神話において非常に有名な存在です。
ペガススは、メドゥーサ(Medusa)と海神ポセイドン(Poseidon)の子であり、その誕生には興味深い物語があります。

  1. メドゥーサの誕生とペガススの誕生
    メドゥーサは、ゼウスの神殿で女神アテナ(Athena)の聖地であるアテナイで、美しい乙女として生まれました。
    しかし、ポセイドンとの恋愛関係を隠そうとした結果、アテナの神殿でポセイドンとともに駆け落ちした罰として、アテナによって凶暴な怪物に変えられました。
    その怪物は、髪が蛇のようになり、その視線を浴びた者を石に変える力を持つメドゥーサでした。
    メドゥーサは後に英雄ペルセウスによって討たれ、その首からはペガススとクリュサオール(Chrysaor)が生まれました。
  2. ペガススの物語
    ペガススは白い翼を持つ美しい馬であり、その姿は天に昇るほどの速さで飛び、雷神ゼウスの乗り物とされました。
    ペガススは、英雄ベラローフォーン(Bellerophon)によって捕らえられ、ケツィアの王ユーピトス(King Iobates of Lycia)の娘アトガイアによる陰謀を防ぐために利用されました。
    ベラローフォーンはペガススの背に乗って、キマイラ(Chimera)という怪物を討ちました。
  3. ペガスス座としての昇天
    ペガススはその功績によって天に昇り、星座として永遠の名声を得ました。
    ペガスス座は、天の川の近くに位置し、その独特の形状で知られています。

このように、ペガススはギリシャ神話で非常に重要な役割を果たし、その物語は多くの美術や文学作品にも影響を与えてきました。


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