カシオぺヤ座(Cassiopeia)/星座の基本を学ぼう②

カシオペヤ座(Cassiopeia)

Cassiopeia(カシオペヤ座)

和名 カシオペヤ(カシオペア)
学名 Cassiopeia
略符 Cas
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:1h100m / 赤緯+60°
面積 598平方度
20時正中 12月1日
南中高度 約N66°
主な季節
肉眼星数 約150個

カシオペヤ座

カシオペヤ座(Cassiopeia)は、北天の星座で、その名前は古代ギリシャ神話に登場するエチオピアの王妃カシオペヤに由来します。
以下は、カシオペヤ座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置
    赤道から北にかけて広がり、一年を通じて観測が可能です。
    特に秋から冬にかけて観測が容易です。
  • 面積
    598平方度で、88の現代の星座の中で25番目に大きい星座です。
  • 明るい星
    最も明るい星はα星(シェダル、Shedir)で、2.24等級です。

主な星

  • α星(シェダル)
    赤色の巨星で、カシオペヤ座で最も明るい星です。
  • β星(カフ)
    主系列星で、カシオペヤ座で二番目に明るい星です。

興味深い天体

  • M52
    カシオペヤ座にある散開星団で、地球から約5,000光年の距離にあります。
  • NGC 281(パックマン星雲)
    カシオペヤ座にある発射星雲で、地球から約9,500光年の距離にあります。

神話と歴史

カシオペヤ座は、古代ギリシャ神話において、エチオピアの王妃カシオペヤが美しさを誇示しすぎたために、海の神ネレウスによって罰せられ、娘のアンドロメダが怪物セトスに捧げられる物語が知られています。
この物語に基づいて、カシオペヤ座の星々が神話的な要素と関連づけられています。

観測のポイント

カシオペヤ座は、そのW字型の形が特徴的で、夜空で比較的簡単に見つけることができます。
秋から冬にかけて、特に肉眼で観察することができる散開星団や星雲があります。

カシオペヤ座は、その美しい形と多くの興味深い天体が観測されることから、天文学愛好家にとって魅力的な星座の一つです。

ギリシャ神話では・・・

カシオペヤ座(Cassiopeia)のギリシャ神話には、美しい女王カシオペヤの物語があります。
以下にその物語を詳しく説明します。

カシオペヤの物語

カシオペヤは、エチオピアの王クエーネウス(Cepheus)とその妻である王妃カシオペヤの間に生まれた美しい女性でした。
彼女は美しさに誇りを持ち、その美しさが世界中で知られるようになりました。

カシオペヤはアフロディーテ(Aphrodite)に匹敵する美しさであると主張し、その自負心が災いしました。
特にポセイドン(Poseidon)の怒りを買い、彼女の自負心が神々の間で物議を醸しました。

カシオペヤの罰と救い

ポセイドンは、カシオペヤの自負心に対する罰として、エチオピアを洪水で襲いました。
その国を救うために、クエーネウスとカシオペヤは神託に従い、娘のアンドロメダを海の怪物セトス(Cetus)の生贄として差し出すことになりました。

アンドロメダは岩に縛られ、セトスに脅かされていますが、幸いにもペルセウス(Perseus)という英雄が現れました。
ペルセウスはメドゥーサの首を持ち帰り、セトスを石化させてアンドロメダを救いました。

カシオペヤの星座化

カシオペヤはその美しさと罰を受けた物語によって、天空に星座として残されました。
彼女の星座は北半球の秋から冬にかけてよく見ることができ、その特徴的な W 字型の形が特徴です。

このように、カシオペヤ座は古代ギリシャの神話において美と罰の物語を象徴し、天文学的にもその姿を見ることができる星座として知られています。


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