エリダヌス座(Eridanus)/星座の基本を学ぼう②

エリダヌス座(Eridanus)

Eridanus(エリダヌス座)

和名 エリダヌス
学名 Eridanus
略符 Eri
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:3h50m / 赤緯-30°
面積 1,138平方度
20時正中 1月13日
南中高度 約24°
主な季節
肉眼星数 約190個

エリダヌス座

エリダヌス座(Eridanus)は、南天の星座で、その名前はギリシャ神話の川神エリダヌスに由来します。以下は、エリダヌス座についての主要な情報です。

特徴

  • 位置: 赤道から南にかけて広がり、冬から春にかけて観測が容易です。
  • 面積: 1138平方度で、88の現代の星座の中で6番目に大きい星座です。
  • 明るい星: 最も明るい星はアヒエロン(Achernar)で、0.46等級です。

主な星

  • アヒエロン(Achernar): エリダヌス座で最も明るい恒星で、南天でよく見られる1等星です。
  • シフ(Sif): エリダヌス座にある3等星で、主に南半球で観測されます。

興味深い天体

  • NGC 1300: エリダヌス座にある渦巻銀河で、地球から約6,000万光年の距離にあります。
  • NGC 1232: エリダヌス座にある棒渦巻銀河で、地球から約6,000万光年の距離にあります。

神話と歴史

エリダヌス座は、古代ギリシャ神話における川神エリダヌスに由来します。この星座は、その名前の通り、南天の広大な領域を覆うように広がっています。

観測のポイント

エリダヌス座は、冬から春にかけて観測が容易で、特にアヒエロンなどの明るい星やNGC 1300やNGC 1232などの銀河が注目されます。南半球からは特に良く観測される星座です。

エリダヌス座は、その広大な面積と多くの興味深い天体が観測されることから、天文学愛好家にとって魅力的な星座の一つです。

ギリシャ神話では・・・

エリダヌス座(Eridanus)は、ギリシャ神話の中で特にポエニクス(フェニックス)の息子であるパエトン(Phaethon)の物語に関連しています。エリダヌスは、古代の地中海地方における神話上の大河としても知られています。

パエトンの物語

パエトンは太陽神ヘリオス(またはアポロン)の息子であり、母親はオーケアニデスの一人であるクライメネ(Clymene)でした。ある日、パエトンは自分の父親が本当に太陽神であるかどうかを疑い、母親に尋ねました。母親はそれが真実であると信じさせるために、パエトンをヘリオスのもとへ送りました。

パエトンの挑戦

ヘリオスはパエトンに対して、父親であることを証明するために何でも望みを叶えると約束しました。パエトンは、父の太陽の戦車を一日だけ操縦することを望みました。ヘリオスはその危険性を説明し、息子に別の願いを頼むよう説得しましたが、パエトンは固く決心していました。

パエトンの悲劇

ヘリオスは仕方なくパエトンに戦車を託しました。しかし、太陽の戦車を操るのは非常に難しく、パエトンは制御を失いました。彼は地球に近づきすぎて大地を焼き尽くし、また高く飛びすぎて天を焦がしました。この混乱を見たゼウスは、地球を救うために雷を投げつけ、パエトンを戦車から落としました。

パエトンの体はエリダヌス川に落ち、彼はそこで命を落としました。母親と姉妹たちは彼の死を悲しみ、姉妹たちはポプラの木に変わり、その涙は琥珀になったと言われています。

エリダヌス座の特徴

エリダヌス座は、夜空で非常に長く曲がりくねった形をしており、南天に広がっています。その最も明るい星はアケルナル(Achernar)で、これはエリダヌス川の「河口」を意味します。エリダヌス座は、秋から冬にかけて見ることができ、その形状はまさに大河を彷彿とさせます。

星座としての意味

エリダヌス座は、パエトンの悲劇的な物語を象徴しています。父の承認を得ようとした若者の勇気と無謀さ、そしてその結果としての破滅が描かれています。この星座は、古代の人々に対する警告としても機能しており、自身の限界を理解し、自然の力を尊重する重要性を教えています。

このように、エリダヌス座はギリシャ神話の中でパエトンの物語に関連し、夜空に描かれることで、その教訓と悲劇を後世に伝え続けています。


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