こと座(Lyra)/星座の基本を学ぼう②

こと座(Lyra)

Lyra(こと座)

和名 こと(琴)
学名 Lyra
略符 Lyr
設定者 プトレマイオス
概略位置 赤経:18h45m / 赤緯+36°
面積 286平方度
20時正中 8月28日
南中高度 約90°
主な季節
肉眼星数 約80個

こと座

こと座は、楽器の琴の形を表した星座です。
夏の大三角を作る星の1つであり、ひときわ白く輝くベガを探すことで見つけやすくなるでしょう。

ベガを見つければ、すぐ近くにある4つの星からなる平行四辺形を確認できると思います。
この平行四辺形は、たて琴の形を表しています。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、『オルペウスのたて琴』として伝えられています。
これは、とても悲しい物語として広く伝わっているのではないでしょうか。

ある日、有名な音楽家であるオルペウスの妻エウリュディケが毒蛇に噛まれ死んでしまいました。

そのことをたいへん悲しんだオルペウスは、冥神ハーデースのいる死の国へ向かったのです。
妻エウリュディケを生き返らせることをお願いしに行くためです。

そして遂に冥神ハーデースのもとにたどりつきます。

オルペウスは精一杯、琴を奏でながらお願いしたのです。

すると、その美しい琴の音色に心を打たれた冥神ハーデースはその願いを受け入れてやることにしたのです。

しかし、1つだけ条件を付けられました。

その条件とは、『地上に出るまで一度たりとも決して後ろを振り返ってはならない』というものでした。

オルペウスは妻エウリュディケを連れ地上を目指しました。

そして地上が見えてきたところで、オルペウスはあまりの嬉しさに、すぐ後ろを歩く妻エウリュディケの顔を振り返り見てしまったのです。

オルペウスはたった1つの条件を守ることができませんでした。
そして妻エウリュディケは再び死の国へ引き戻されてしまったのです。

これに深く絶望したオルペウスは高い崖から川へ身を投げて死んでしまいました。

そしてオルペウスの琴だけがその川を流れていきました。

このことを哀れんだ大神ゼウスは、流れてきた琴を拾い上げ天のこと座の星座にしてやったのです。

 

余談ですが、

余談ですが、『4月こと座流星群』って聞いたことありませんか?

以前は、『こと座流星群』と呼ばれていたのですが、2009年の国際天文学連合(IAU)で名称確定され、『4月こと座流星群』が現在の正式名称となっているのですが。

この『4月こと座流星群』は毎年見られる流星群なんです。

具体的には、4月16日から4月25日まで活動します。
最も流星が多く流れる極大日は、その年によって異なります。
因みに、日本では4月22日か4月23日となる年が多くなっています。

『4月こと座流星群』の流星は、こと座の方向から飛んでくるように見えるのが特徴です。

流星の出現数は、好条件でも1時間あたり最大で15個から20個ほどといったところです。

夜半過ぎから輻射点の高度が高くなってきます。
夜明けが近づくころには天頂近くまでやってきます。
このタイミングが、頭上から四方八方へ流星が流れる見どころになります。

4月のこの時期に『4月こと座流星群』のことを思い出したら夜空を眺めてみてください。

本当に楽しみですね。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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